新型インフルエンザの予防と対応について(生徒向け資料)

 新型インフルエンザを正しく理解し、今後も感染予防を継続して行っていきましょう。
 新型インフルエンザについては、平成21年6月12日に世界保健機関(WHO)がフェーズ分類6を宣言し、国内においては秋冬に向けて、更に大規模な感染者の増加をみてもおかしくない状況となっています。新型インフルエンザウイルスは変異しやすく、今後感染力が強まったり、毒性が増したりする可能性があります。また重症度が増す変異の可能性も示唆されています。北海道では6月11日に、道内で初めての新型インフルエンザが確認されました。その後、感染者が増え続けている状況にあります。

新型インフルエンザとは
 今まで人に感染したことがなかった、ブタ由来A/H1N1というインフルエンザウイルスによる感染症です。

症状は
 季節性のインフルエンザと同様に、発熱、咳、のどの痛み、頭痛、全身の倦怠感、下痢、腹痛、吐き気症状などがあります。

感染経路は
 季節性のインフルエンザと同様に、感染した人の咳やくしゃみに含まれるウイルスを吸い込むことによる「飛沫感染」や、ウイルスが付着した手で口や鼻を触れることによる「接触感染」と考えられています。

感染予防のために・・・日常的な個人の予防対策
<予防行動として>
(1)石鹸と流水で頻繁に手をよく洗うとともに、うがいをする。特に外出後、登校後の学校での手洗い・うがいを習慣づけてください。
(2)朝の検温を行いましょう。(38℃以上の発熱・咳症状がある場合は、学校を休み、発熱相談センターへ連絡し、指示を受けてください。)
(3)十分に睡眠をとる、栄養のある食品を摂取する、体をよく動かすなどの、良好な生活習慣を続けてください。
(4)体調が悪く、熱及び咳のある人との接触をさけてください。
(5)流行している地域では、不要不急の外出を控えてください。
(6)咳やくしゃみをする際は、ティッシュやマスクをするなどし、他の人に直接飛沫がかからないよう心がけましょう。
(7)公共機関で通学している人は、感染予防のためにマスクを携帯するのも良いでしょう。

感染予防の方法
石鹸を使った手洗いの方法
 石鹸をよく泡立てて、最低でも15秒以上かけて洗いましょう。
 (1)石鹸をよく泡立てて、手のひらをこすり合わせます。
 (2)手の甲をこすり洗いします。
 (3)手のひらに指をたて、爪・指先を丁寧に洗います。
 (4)指の間をよく洗います。手をしっかり開いて指の股(水かきの部分)も念入りに洗います。
 (5)親指も付け根から指先まで丁寧に洗います。反対側の手で握り、ねじるように洗います。
 (6)手首も忘れずに洗います。最後に流水でよく洗い流しましょう。

・洗った後は、清潔なタオルなどで水分をしっかりと拭き取ります。
・手ふき用のタオルは共用しないようにしましょう。
・洗った手への再汚染を防ぐため、手洗いと一緒に蛇口も洗い流しましょう。

アルコール消毒
 手洗いに代えて、速乾性のアルコール消毒薬も有効です。タオルが不要なので便利です。

マスクの選び方
 マスクは不織布製のものを選びましょう。不織布製ならば、プリーツ型、立体型どちらでもかまいません。自分の顔にフィットするものを選びましょう。
(マスクの着け方)
 なるべく顔に密着するように着用することがポイントです。
(1)手を洗う
(2)折り目が重なった「プリーツ型」の時には、まず金具部分を鼻の形に合わせて曲げる
(3)プリーツ(ひだ)を広げて、鼻、口、あごを覆う
(4)できるだけ隙間がないように金具部分を鼻にフィットさせる
(5)ゴムひもで耳にしっかり固定する
(マスクの外し方)
 マスクの表面に触らないように注意しましょう。
(1)ゴムひもを持ち、顔から外す
(2)ビニール袋に入れて袋の口を閉じて破棄する
(3)手を洗う

新型インフルエンザ感染者が出て、学校閉鎖になった場合
(1)指定期間中は不要な外出は避け、自宅で過ごすことになります。
(2)健康観察記録表をわたします。それに毎日記録します。健康観察記録表は学校閉鎖明け、登校時に持参してもらいます。健康観察記録表の項目に1つ以上○がついた生徒については、9時30分までに学校に連絡してください。(連絡方法・・・電話もしくは電子メール)
(3)バランスのとれた食事、十分な休養、睡眠をとるように心がけましょう。
(4)規則正しい生活を送り、家庭学習などもしっかりと行いましょう。

<健康観察記録表>
 健康観察記録表は、万が一学校閉鎖になった時の他に、市内近隣校で新型インフルエンザ感染者が発生した場合等、学校で必要と判断された時にも、毎日つけてもらいます。