第3編・創立10周年記念〜第1章 概要

1.実行委員会の設立
 創立10周年を記念した事業を実施するため、55年度からPTA・後援会・同窓会・陵友会と連携をとりつつ準備に入っていたが、56年5月23日、創立10周年記念事業実行委員会の設立総会を開催、規約・事業計画・予算等を決定し、生徒・教職員・父母・卒業生・卒業生父母が一体となった実施計画をすすめることになった。


2.実施要項
(1)名称
 北海道札幌北陵高等学校創立10周年記念事業実行委員会と称する。

(2)目的
 開校10周年を記念して、行事並びに事業を計画し実施する。

(3)組織
ア.実行委員会は、札幌北陵高等学校PTA、後援会、同窓会、陵友会の各代表および教職員をもって構成する。
イ.この会の役員は次の通りとし、総会において選出する。
  委員長 1名
  副委員長 3名
  幹事 9名
  会計監査 3名
ウ.この会には必要に応じて係をおくことができる。係の長、および委員は、委員長が委嘱する。ただし、係の長は幹事をもってあてる。
エ.この会には必要に応じて顧問をおくことができる。顧問は委員長が委嘱する。
オ.この会の事務局長および次長は委員長が委嘱する。

(4)会議
ア.総会は委員長が必要と認めたとき、委員長が召集する。総会では実施計画、予算決定、役員の選出、決算の承認等、この会の運営に必要な事項を審議決定する。
イ.役員会は委員長が必要と認めたとき、委員長が召集する。役員会では総会提出議案の審議、その他、この会の運営に必要な事項を審議する。
ウ.各係の会議は必要に応じて、係の長が召集して行う。

(5)財源
 この会の目的である行事、事業の実施のための財源は、後援会、PTA会計から充当するものとし、他に同窓会、陵友会等の協力を得る。(在校生父母、地域住民を対象とする寄付要請は行わない。)

(6)行事と事業
<行事>
ア.記念式典の開催
 10月3日(土) 午前10時〜
イ.記念祝賀会の開催
 10月3日(土) 午後2時30分〜
 ローヤルホテル 南7東1
ウ.協賛行事の開催
 生徒会主催行事、公開講座、北陵だより、校訓の制定

<事業>
ア.中庭の整備
イ.記念誌の刊行
ウ.同窓会名簿の作成
エ.北陵10年の歩みVTR作成

(7)付記
 上記に定めのない事項に関しては、役員会で協議し決定する。


3.役員
(この項は個人名が多数記載されているため、ここでは省略いたします。)


4.各係業務内容及び委員

部門 業務内容 校外委員 校内委員
総務 庶務 総括、全体的企画、渉外、式典及び祝賀会招待者及び案内状送付先名簿作成、感謝状の作成及び感謝状の贈呈対象者の名簿作成、記念しおりの作成、祝辞の依頼、案内状の作成、礼状の作成と発送、関係資料の保存、式典時配布資料の用意、紙袋の印刷その他 (この欄は個人名記載のため省略します) (この欄は個人名記載のため省略します)
会計 会計に関する事項 (同上) (同上)
行事 記念式典 案内状招待状の送付、出席者の確認と名簿の作成、祝電祝文の受付一覧作成、式次第の立案と式の運営、参加生徒・補助生徒の検討、受付接待案内に関する事項、控え室・式場の準備、標示物看板その他装飾物の準備、駐車場に関する事項、警備救護その他 (同上) (同上)
祝賀会 出席者の確認と名簿の作成、祝賀会次第の立案と祝賀会の運営、座席表、会費の徴収、受付案内、会場との交渉、来客のバス手配、その他 (同上) (同上)
協賛行事 校訓の制定、その他生徒会10周年特別委員会にかかわる行事に関する企画及び運営、公開講座、北陵だより等父母にかかわる行事の調整、関係分掌との連携、その他 (同上) (同上)
事業 環境整備 中庭の環境整備に関する事項、校舎内外の美化に関する事項 (同上) (同上)
記念誌 作成の計画、資料の収集、執筆依頼、座談会の企画実施、業者との交渉、その他記念誌作成に関する事項 (同上) (同上)
同窓会名簿作成 作成の計画、同窓会理事・役員との連携、業者との交渉、その他同窓会名簿作成に関する事項 (同上) (同上)
10年の歩みVTR作成 作成の計画、資料の収集、撮影及び編集、業者との交渉、その他VTR作成に関する事項 (同上) (同上)



5.予算(昭和56年5月23日現在)
収入の部

科目 予算額 摘要
PTA 1,250,000 55年 670,000  56年 580,000
後援会 5,180,000 55年 1,400,000  56年 3,780,000
その他 2,200,000 同窓会、陵友会
8,630,000


支出の部
科目 予算額 摘要
総務部
(65万)
会議費 100,000
庶務費 150,000 諸用紙、スリッパ、湯呑、賞状、封筒、名簿
印刷費 150,000 シオリ、封筒、案内状、礼状等
通信費 100,000 切手、電話等
雑費 150,000 ハイヤー借上等
行事部
(65万)
式典費 100,000 盆栽、花、幕、横断幕
祝賀会費 300,000 補助
行事補助費 250,000 生徒会等
事業部
(698万)
環境整備費 5,130,000 中庭整備
同窓会名簿作成 500,000 3,000部
10周年記念誌 1,000,000 2,000部
10年のあゆみ(VTR) 350,000 カメラ(カラー)、テープ、フィルム等記録として残す
予備費 予備費 350,000
8,630,000


6.事業
記念式典と祝賀会
 式典は10月3日午前10時から本校体育館において挙行。多数の来賓、旧職員、同窓生、卒業生父母有志等の参列を得て、生徒、教職員、現父母ともども、祝賀の意のこもった盛大な式典を行った。祝賀会は同日午後2時30分から、札幌ローヤルホテルに場所を移して和気藹藹たる雰囲気の中で盛況裡に開催された。

協賛行事
 恒例の生徒会行事(球技大会、北陵祭など)や、PTA主催行事(北陵だよりの発行、公開講座など)等を協賛行事とし、創立10周年を記念して例年よりも一層充実の方向で実施された。なお生徒会としても10周年特別委員会(55年11月25日設置)を作って生徒の協賛体制づくりに努め、校訓制定に全生徒が参画するなど、全面的に協力した。

中庭の整備
 10周年記念の重点事業として、かねてから懸案になっていた中庭の整備を行った。事業予算の約60%、総額513万円の工事費を費やして55年9月に着工し、56年6月、中央に噴水設備を備えた洋風円池、緑の芝生、植樹等、一切の整備を完成、生徒のよき憩いの場所となった。
 なお、庭園内の銘石は、初代校長本間夫人、初代事務長熊沢夫人の寄贈によるものであり、樹木は56年3月末日で転退職した高原利好校長以下3名の寄贈によることを謝意をこめて付記しておく。

十周年史と記念VTRの作成
 本校10年の歴史を文字化した記念誌と、映像化したVTRの両面から記録することにして、10周年の記念と同時に後々の資料となるものを目標に作成に当たった。

同窓会名簿の作成
 56年3月末現在で、同窓生2,800名を越え、10周年を契機として同窓会組織の整備、活動の本格化に努めるとともに、卒業後の動向を明らかにするため、はじめて名簿を作成することにした。作成には同窓会の役員や各クラスの理事諸氏の献身的な努力に負うところが大きかった。

校訓の碑
 卒業生父母の集まりである陵友会は、10周年を祝して独自の協賛事業を実施するという意向のもとに、慎重な審議を重ねた結果、別記のように制定された校訓を碑に刻して寄贈することに衆議一決した。本間実陵友会長(初代PTA会長)をはじめとする関係各位の並々ならぬ努力により、卒業生父母、旧職員の有志300数十名の芳志が寄せられ、見事な碑が完成した。
 式典終了後、除幕式を挙行した上で寄贈されたが、今後北陵高校の歴史の中に、校訓の碑は脈々として息づいていくことであろう。なお、碑の文字は本間末五郎初代校長の揮毫である。


7.準備経過

月日 内容
55 5.24 P・後定期総会。55年度から10周年記念事業の準備をすすめることを決定。予算の措置をする。
6.30 校内に10周年記念事業企画委員会設置。
第1回企画委員会。企画委員会の業務内容の確認。記念事業の計画・概要について検討。
7.14 第2回企画委員会。記念事業計画案を作成。
7.17 職員会議。記念事業計画案を了承。
8.2 P・後運営委員会。記念事業計画案を承認。
8.30 同窓会常任理事会。記念事業計画を承認。
9.10 中庭の環境整備工事開始。
9.24 陵友会役員会。記念事業計画案を承認。陵友会としての協力計画案を作成。
11.8 陵友会総会。記念事業計画案及び陵友会としての協力計画案を承認。
11.13 校内準備係(庶務、会計、協賛行事、環境整備、記念誌作成、VTR作成の各係)主任打合せ。今後の準備のすすめ方について検討。
11.25 生徒会に10周年特別委員会を設置。生徒会としての協力体制をつくる。
12.13 同窓会理事会。記念事業への協力を確認。同窓会名簿作成の実施要項を承認。
56 4.28 校内企画委員会。実行委員会実施要項について検討。
5.1 実行委員会校内分担発表。
5.7 各係チーフ打合せ。
5.15 職員会議。実行委員会実施要項について検討承認。
5.16 P・後運営委員会。陵友会役員会。
5.23 P・後総会。実行委員会設立総会。実行委員会実施要項の承認。実行委員会役員の選出。
6.20 陵友会総会。
7.1 校内各係チーフ打合せ。
7.4 実行委員会委員(校外)委嘱。
7.17 職員会議。
7.24 校訓制定。学校長から発表。
7.25 実行委員会総会。各係の最終実施計画、準備の状況報告等。
8.21 校内各係チーフ打合せ。
8.25 職員会議。
8.29 実行委員会役員会。最終打合せ。
9.22 職員会議。
10.3 記念式典。祝賀会。
10.24 実行委員会総会。事業報告、決算。