第1編・沿革小史〜昭和54年度

[昭和54年度]

教育課程委員会
 新しい学習指導要領による教育課程が、昭和57年4月入学の第1学年より学年進行で実施されることになり、12月10日、そのための新しい教育課程委員会が設置された。(12月19日、第1回教育課程委員会開会)
 本校における地域や生徒の実態に即した望ましい教育課程はいかにあるべきか、また、55年度からの移行期を波乱なく乗り切るにはいかにすべきかを研究し、教育課程の試案を作成することを目ざした。
 教育目標を点検確認し、教育課程編成上の基本方針を立て、それに沿って、父母・生徒の意識の実態調査、学校行事の検討、各教科内での研究の成果等をみながら、全校的な立場で3年計画の研究がつづけられる。

学校行事
 開校以来8年目を迎え、また57年度からの新教育課程施行の時期を前にして、学校行事の全体的な見直しも必要であるということで、学校行事検討委員会が設けられた。目標・意義・効果などを考慮して行事全体を見直すこと、教育目標の具現化の方向をめざすとともに全体的なバランスを考えること、さらに57年以降をめざし勤労体験的学習との関連を考えること、等を検討事項の内容とした。
 委員会提案により、55年度からの遠足の実施、方法が一部変更されることに決定した。これまで学年・学級単位で行先場所を決めていたのが、各学年で2、3コース設定しておき3年間サイクルにすることになった。これにより、学級間の傾斜がなくなり、3か年の計画性が保てるようになった。
 7月10日、晴天のもとで第1回運動会が繰り広げられた。各種の運動競技を行う中からホームルームなどの連帯感を深め、体力づくりと運動技能を発揮するというねらいをもって、新しく企画実施された。
 また、第7回北陵祭「文化のとびらを開こう」においては、仮装行列に替わって新しく行灯行列が登場した。あかあかと灯った種々の像を曳いて、新琴似地区・屯田地区を練り歩き地域住民の目を驚かせた。

国際親善
 8月8日、ポートランド市から親善使節団の一行が本校を訪れた。ジェファソン高校長・リンカーン高校生2名など、計5名の来校者は、生徒会役員・ユネスコクラブ員と交歓し、本校校長・職員と親しく歓談した。また、純フォーク同好会員と歌を交換し、合唱し、楽しく友好親善を深めた。
 10月8日から1週間、こちらからも本校3年生が親善使節団の一員として、ポートランド市リンカーン高校を訪問した。言葉・形姿は違っても、同国人であるような親密感を覚えたという。貴重な体験をし、親善の役目を立派に果たし帰校した。

PTA活動
 高P連石狩支部事務局校となり、支部研修会を開催した。
 本校PTA会長は、滝川市で開催された高P連全道大会に於いて、公開講座について発表し、視聴覚教育と体育関係の施設設備について提言した。さらに8月21・22日の両日、金沢市での全国大会でも、図書館司書の法制化・図書館の設備・図書の数量基準・図書館経費等について提言発表し、大方の共感を呼び、北陵高校の活発なPTA活動が注目を浴びた。