二十周年記念行事〜寄稿

母校の二十周年を祝して
同窓会会長 代行

 母校の開校二十周年を心からお祝い申し上げます。
 私が本校に入学したときは現在の校舎ではなく、豊平川の一条橋のたもとにあり、旧一条中学から札幌市の仮庁舎と引き継がれてきた歴史を感じさせる建物でありました。と申しましても、今となってはそう思えるのでありまして、入学した時はただただそのボロさに驚くばかりでした。
 窓が割れ、ハトのフンで汚れ、グランドもなく、体育館もあるにはありましたが、旧式なもので梁が邪魔でバレーもバスケットもまともにできるものではありませんでした。
 しかし、校舎は古くても新設校というフレッシュさは、私たち二期生を迎えてくれた諸先生ならびに一期生の諸先輩の方々から感じられ、また二期生もその指導のもと、北陵高校の校風ぐくりに励んだものです。
 考えてみますと、私たちが旧校舎で学んでいたころまだ生まれていなかった人々がこの母校に入学し、卒業してもうすぐ成人を迎えようとしています。今さらながら、この二十周年の重みを痛感いたします。
 この二十年間、現在の北陵高校を築き上げられた諸先生、後援会ならびにPTAの皆様のご尽力に心から感謝いたしますとともに、同窓会としてお役に立つことがあまりにも微力でありましたことをお詫び申し上げます。
 今後は、同窓会といたしましても、母校が三十年、四十年と充実した発展をとげるため、諸先生、後援会ならびにPTAの皆様とともに、お役に立つことができますよう努力致したいと存じます。
 最後に、母校の一層の充実と飛躍を祈念いたしまして、お祝いのことばとさせていただきます。


開校二十年を祝して
生徒会長

 我々にとって、本校の開校二十周年を在学中に迎えられることは、誇りに思うと同時に新たなるスタートへ向けての緊張でいっぱいにするものです。
 この二十年のなかで時代はめまぐるしい速さで流れ、人も社会も変化してきました。我が北陵高校でも、沢山の人々が学び、そして巣立っていきました。我々の先輩や我々は喜びや悲しみ、笑いや涙のなかで共に鮎医、そして今、開校二十周年を迎えることになりました。
 生徒会の二十年も多くの先輩の皆さんのなみなみならぬ努力の積み重ねが支えていると言っていいでしょう。北陵高校の創成期、生徒会の発足当時は大変なご苦労があったと聞いております。歴代の生徒会役員の皆さんが作りあげて下さった校風を後々まで継承させていきたいと思います。
 今期生徒会は二十周年の集大成の意味もこめて、吹奏楽局の新設と生徒会規約の大幅な改正を行いました。特に吹奏楽局の新設は前会長の提唱と尽力によるもので、本校生徒会の大事業でもありました。それだけにその開設には多くの問題点もありましたが、先生方や父母の皆さん、そして先輩の皆さんのご協力をいただいてなんとか活動も軌道に乗り始めました。本当にありがとうございます。
 生徒会規約の改正についても長い間議論されていたいくつかの懸案を解決しました。生徒総会を最高議決機関にする問題や、委員会の統廃合などがそれで、大きな見直しとなりました。規約改正はこれで終わりではなくまだ検討しなければならない点もいくつかあり、現在も討議の最中です。そして改正した新規約のもとで、新しい生徒会が育ってくれたらと思います。
 二十周年という大きな節目を迎え、現在我々がしなければならないことは、新しい何かに向かっての冒険であり挑戦であると思います。伝統を尊重し守ることはとても大切なことだとしても、保守的な考えに捕らわれ、過去ばかり見つめていても何も生まれてきません。我々の後を担う後輩たちに期待したいのは、常に挑戦し続ける生徒会を作ってほしいということです。今まで苦労して築き上げてくれた先輩の皆さんの功績に報いるためにも―。
 今回、この二十周年を迎えるにあたって、自分自身北陵高校の歴史を知ることができましたし、先輩の皆さんの業績を知ることができました。これは今後の自分に大きな励ましになりました。そして感じたことは、二十年という歴史の中で多くの役員が活躍し、その人達の志が北陵高校生徒会の現在をつくっているということです。
 このように考えていきますと、いま我々が行っていることは新しい歴史を作ることであり、将来の北陵高校の生徒会のいしずえを築きつつあることになります。その責任の重さを痛感するとともに、現在そんな場で活躍できることを光栄に思います。二十周年を心からお祝いするとともに、それにふさわしい活動をしたいものと心に誓っています。