生徒会とPTA〜生徒会活動概況

1.本部
 生徒会の議決機関は生徒総会と代表委員会であるが、行事の企画・運営など、通常の生徒会運営業務は本部役員の仕事である。
 生徒会本部の構成は、会長(1)、副会長(2)、経理部長・副部長(各1)、庶務部長・副部長(各1)、そして補佐(定数なし)である。補佐以外(執行部)は選挙で全校生徒の投票によって選出される。


2.行事
 生徒会行事は、新入生歓迎会、新入生部活動オリエンテーション、生徒総会、高体連壮行会、北陵祭、体育大会である。生徒会本部では、行事を企画・運営するにあたり「創意工夫」を凝らし「盛り上がる行事」を目指している。以前実施されていた「雪中体育大会」「予餞会」は実施時期の困難性により廃止された。

(1)新入生歓迎会
 入学式の翌日に実施している、2・3年生が新入生と初対面する行事である。ここでは、歓迎のアトラクションとして風船などの小道具を使ったり、コンピュータで行事紹介を投影するなど、年度最初の行事として工夫を凝らしている。

(2)部活動オリエンテーション
 新入生に部活動を紹介し、部活動への加入を促す行事である。以前は2時間を費やすこともなく早々に終了したが、ここ数年は部活動の活況を反映して、時間が足りないくらいである。各部が工夫を凝らしたパフォーマンスを見せ、新入部員獲得にしのぎを削っている。

(3)生徒総会
 生徒会最高議決の場である。以前は混乱して流会となった年もあったようだが、ここ数年は無事に散会している。ここでも部活動の盛り上がりの反映か、質問が部活動予算に終始することが多い。総会前に実施される部活動予算折衝でも、積極的な駆け引きがある。

(4)高体連壮行会
 勝負に向かう選手達の真摯な決意表明の場となっており、遊び半分な雰囲気はない。運動部以外の生徒達も、試合に赴く仲間達を激励の拍手で送る温かい雰囲気の会となっている。また、数年前から応援のパフォーマンスを実施しており、今年はサッカー部員による統率のとれたサポーター応援が会を大いに盛り上げた。

(5)北陵祭(学校祭)
 学校全体が一丸となって盛り上がる最大の生徒会行事である。以前は9月の実施であったが、現在は7月に実施している。クラス対抗形式をとるが、必修種目は行灯と展示の2つである。他に自由参加でカラオケ歌合戦、ステージ発表、模擬店などがある。行灯行列はまだ薄暮の中での行進であるが、細部まで見栄えのする、レベルの高い行灯が多い。行列とこれに続く前夜祭・花火は屯田地区の恒例行事となっており、多くの見物客が集まる。また、続く一般公開にも千人以上の来校者があり、クラスや部活動の展示、ステージ発表、食堂・喫茶・模擬店(第1体育館で集中営業)などで楽しく時間を過ごしていただいている。ところで、北陵祭の形式は4年前から大幅に変更になった。それまでの種目は全クラス実施の行灯行列のほか、クラスによって異なる種目(展示、装飾、イルミネーション、食堂、喫茶、模擬店、ステージから希望・抽選により割り振り)を実施していた。しかも、それらを同じ秤で審査していた。それはまさに異種格闘技戦であり、当然、審査に対する不満は多かった。そこで、展示を全クラス必修とし、場所も各HRを使用することにした。また、これに伴ってそれまでクラス委託だった装飾は、大壁画、アーチ、イルミネーションの3つとし、文化委員会が担当することとした。特に大壁画は全校生徒で少しずつ制作するもので、年々レベルが向上し、本年度は「金剛力士像」という素晴らしい作品が完成した。さらに、食堂・喫茶・模擬店についても、実施場所を第1体育館に移し、利用できる定員の増加を図り、調理は業者委託として食品の受け渡し・会場運営等を1・2年の各クラスから選出された食堂実行委員会が実施している。現在の形となって4年であるが、クラス展示も年々レベルが向上している。クラス展示のコンセプトは「教室を異空間にしよう」というテーマパークのようなものであるが、最近はここが教室かと見まごう展示も多くなってきた。その展示が、一般公開終了後1時間程度で何事もなかったように完璧に撤去されるのを見ると、まさに「夢のあと」である。

(6)体育大会
 学校祭と並んで盛り上がる行事である。大会の数週間前から、練習がはじまる。特に3年生はこれが高校生活最後の行事となるので、この時とばかり力を出し尽くす。朝の始業前、昼休み、放課後と練習は欠かさず、また休日にも練習しているようだ。体育大会は生徒会行事ではあるが、運営は体育委員会が行っている。競技の選定、ルールの確認、選手名簿のチェック、プログラムの製本など、実によく動いてくれる。種目は、選択がサッカー(男女)、ソフトボール(男女)、バレーボール(男女)、バスケットボール(男女)、必修が玉入れ(クラス、以前は綱引きをやったこともあった)、リレー(クラス)であり、生徒達は3日間熱い戦いを繰り広げる。


3.部活動概況
 現在、本校の部活動としては外局4(放送、新聞、図書、吹奏楽)、部32(運動系15;陸上競技、野球、サッカー、ソフトテニス、硬式テニス、バスケットボール、ハンドボール、バレーボール、バドミントン、卓球、柔道、剣道、弓道、空手道、少林寺拳法、文化系7;美術、書道、写真、茶道、演劇、漫画研究、自然科学)、同好会2(水泳、文芸)があり、活発な活動を展開している。
 平成13年8月時点における本校の部活動加入率は、1年生約64%、2年生約55%、3年生約53%であり、全校で約57%という数字が出ている。札幌周辺の学校別部活動加入率の比較によれば、いわゆる道内の頂点にある進学校ではこの値が60〜70%を越す高い値を示している。その資料からすると、本校の加入率は中堅進学校といったところかと思われる。
 ここ数年の部活動の活躍は、目を見張るものがある。最近3年間の全道大会進出はサッカー部、陸上競技部、空手部、硬式テニス部、ソフトテニス部、吹奏楽局、水泳同好会など17を越える。また、同じく全国大会出場は陸上競技部、少林寺拳法部、水泳同好会、自然科学部、美術部の5つである。特に陸上競技部や少林寺拳法部、水泳同好会、美術部は全国の常連的存在である。
 このように部活動が盛んになることは、本校の「勉強も部活動も頑張る」という方向性が生きてきている現れだと感じている。
 余談になるが、部活動が盛んになるほど、生徒会の部活動会計(特に遠征会計)が窮地に陥ってきている。原因は、部活動の遠征会計(全道大会と全国大会)が、生徒会会計の中にあるためで、部活動が活発になり全道・全国大会に進出する部が多くなると、破綻するのは自明のことである。現在この点を打開するため、生徒会指導部では規約の改正を検討している。
 部活動が盛んになることは、学校の勢いがあるということで、望ましい姿である。今後とも北陵高校の部活動がめざましい活躍をしてくれることを祈念している。