平成22年11月のニュース

[平成22年11月1日(月)]
校内研修会が行われました。
 11月1日(月)の午後に、北海道大学大学院教育学研究院附属子ども発達臨床研究センターの田中康雄教授をお招きし、「事例へ働きかけること・事例から学ぶこと」と題して、教職員対象の校内研修会が行われました。
 昔のような規律を重んじる“縦社会構造”が崩れ、自由度の増した現在の社会の中で、自閉症やアスペルガー症候群などの「広汎性発達障害」や「注意欠陥多動性障害(ADHD)」がここ最近顕在化するようになりました。学校においても、日常の中で一人一人に合わせた指導がなされていますが、現場の教員が専門的な知識を持ち、常に適切な対応をとることはなかなか難しいのが実態です。そこで今回、専門分野の先生にひとつひとつの事例に私たち教員がどのように向かっていくべきなのか、留意点や対応のコツなども交えて講義をいただきました。
 広汎性発達障害を抱える子への対応として「学校の先生が思っているようには、発達障害の子どもには伝わらない。態度などについて規律や一般常識の観点で先生が強い指導をしても、どの部分が悪いのか理解できない子どもにとってはただ怒られているというだけになってしまい、むしろ事態を悪い方へ導いてしまう。先生が気をつけるべきことは、問題のある子に対しては何が問題が端的に分かりやすく言うこと(日本語は語尾まで聞いて初めて意味が分かるが、それが聞けない子に対して長い説明や説教は意味をなさない)。広汎性発達障害の子の場合、目と耳を同時に働かせることが困難なこともあるので、会話にはゆとりを持って子どもが理解するための時間をとること。先生は大声をあげて抽象論や精神論を述べるのではなく、端的で冷静な対応をした方が問題解決しやすい。結局はどれだけその子に分かりやすく話ができるかが問題である」といった重要なポイントを、大変分かりやすく教えていただきました。田中先生の軽妙な語り口に、時折笑いも起こりましたが、なかなか耳にすることのない貴重な内容であり、大変参考になりました。
 最後に「学校がその子のことをどれだけ心配しているのかという姿勢を保護者に明確に示すことが大事。そこから信頼関係が初めて生まれる。そしてそういう仕事を一番しやすい立場にいるのが、管理職である」というアドバイスをいただきました。予定の1時間半があっという間に過ぎ去ってしまった、充実の校内研修会でした。





[平成22年11月4日(木)]
学校評議員会が行われました。
 4日(木)18時から、校長室において第2回学校評議委員会が行われました。
 会に先立ち、今年度海外派遣事業の研修結果として、8月1日〜10日の研修に参加した10名を代表して3名の生徒から研修報告がされました。自分たちが経験した様々なことをきちんとまとめて発表していました。パワーポイントの資料提示も工夫されており、有意義な研修だったことがしっかりと伝わってきました。海外派遣事業に関係しているすべての皆さんへの感謝の言葉も述べられていました。この研修報告は12月7日のPTA役員会でも行わせていただきますので、役員の皆さまにはぜひ参加していただきたいと思います。  その後議題に入り、今年度の本校の教育活動の報告、学校評価の実施について、創立40周年記念事業協賛会の設立、全国高校PTA連合会北海道大会特別第1分科会の当番校業務の進捗状況について話されています。  最後に本校の目指すべき学校の姿について、評議委員の方々から意見をいただき、次のようなことが話されました。  今年度の自転車事故の実態から、交通安全教室や指導についてと今後の取組みについて、情報提供としての迅速なホームページでの発信、部活動では全道大会への参加が増え、赤字ではあるがうれしい悲鳴である。体験活動として、ボランティア活動が地域との関わりを持ちながら行っている、など。  今回いただいた貴重な意見を踏まえ、改善してまいりますので、今後ともご支援ご協力をお願いいたします。評議委員の皆さまありがとうございました。



[平成22年11月5日(金)]
石狩市立花川中学校の生徒が来校しました。
 5日(金)、「総合的な学習」の一環で石狩市立花川中学校の2年生12名が来校しました。
 はじめに坂口教頭より本校の概要について説明。「学習の効果を上げるためにはどうしたらいいと思いますか?」との問いかけで和やかに始まり、「ただ聞いているのではなく、関心を持って質問して、いろいろ知識を広げていってくださいね。」と話がありました。どの生徒も説明をしっかり聞き、メモを取り、質問もたくさん出ていました。その後校舎内見学、授業参観などを体験しました。
 中学校と高校では校舎の規模が違いますので、どの施設を見ても「すごい」と感嘆の声が上がっていました。今回の学習を、今後の進路実現に少しでも役に立てていただければと思います。来年の学校祭には、ぜひ遊びに来てください。


[平成22年11月5日(金)]
出張講義が行われました。
 11月5日(金)の5〜7校時に1,2年生を対象とした出張講義が行われました。
 基調講演は昨年度同様、北海道大学の池田文人准教授をお招きし「学力世界一のフィンランドの学び」と題して基調講演をいただきました。スライドを用いた日本とフィンランドの教育の比較・説明は生徒だけでなく教員にもためになるお話でした。画像は、今年ノーベル化学賞受賞した北海道大学の鈴木章名誉教授の研究、『クロスカップリング』の解説シーンです。その後、生徒は自分の興味・関心のある大学別模擬講義に参加し、各大学から招聘した先生から講義を受けました。
 近年、“大学に行って何を勉強するのか”が明確にならないまま進学し大学をやめてしまう若者が増えているそうです。このような出張講義などの機会を大切にし、生徒には主体的な進路実現につながれば良いと願っています。
 放課後には、7校の大学の先生に1年生を対象とした大学ごとの進路ガイダンスを実施していただきました。1年生はできるだけ早くに情報を収集し受験に対応できるようがんばってほしいですね。  講義をしていただいた先生方には、お忙しいところ来校していただき誠にありがとうございました。



[平成22年11月8日(月)]
第1回PTA教養講座が行われました。
 8日(月)10:30〜12:00、会議室において第1回目のPTA教養講座が行われました。
 上記の写真は、参加者の皆さんの完成作品です。どれも、素敵な作品に仕上がりました。年度途中にこのような研修を計画いたしましたが、講師にはPTA副会長の浜田さんが快く引き受けていただき、第1回目「楽書講座」と題して、絵手紙や年賀状、アート作品を制作しました。
 高校生にもなると、義務教育時代と違って、子供たちの様子を気軽に聞きにくいと困ったことはありませんか。そのようなことも踏まえ、また本校のPTA活動の活性化にも繋げたいと考え、計画しました。
 11名の会員の皆さんが集まり、制作する作品がそれぞれ違っていましたので、丁寧に説明していただきました。またお手本を見ながら楽しく、時間が足りないくらいあっという間の楽しい研修となりました。参加された会員の皆さんの感想です。
★字も絵も書くのが苦手な私でも、思ったより楽しく上手に書けました。
★講師の先生が同じ保護者だったので、堅苦しくなくて良かったです。
★OBの方も参加してくれていたので、受験の話や、日々の悩みなど忘れて楽しく過ごせました。
★出身中学校などが違いますが、思いがけなく幼稚園が一緒だったという方もいて楽しいひとときを過ごすことができました。
★講師の浜田さんより手作りのチーズケーキの差し入れがあり食べながら、和気あいあいの雰囲気になり、ホッとする素敵な研修でした。
★子供が高校生になってからは、学校に来る機会が少なくなりましたが、また何かあったら参加したいです。
★DVDも、見ることができ、たいへん立派なもので驚きました。
 第1回目ということで役員側としては段取りも不慣れでしたが、次につなげていこうという前向きな姿勢で、無事第1回目を終了することができました。次回は12月1日(水)18時より、坂口教頭による青年期の子育てを、グループワークで高校生の健康クイズや自尊感情(セルフエスティーム)を高める言葉かけとストレス解消法など、楽しく研修したいと考えておりますので、会員の皆さま、ぜひ気軽に参加していただきたいと思います。





[平成22年11月11日(木)]
学校教育指導(指導主事2次訪問)が行われました。
 11月11日(木)に、北海道教育庁後志教育局高等学校教育指導班の坪川主査、同石狩教育局高等学校教育指導班の鈴木指導主事をお招きし、学校教育指導が行われました。これは6月の1次訪問に続くもので、各教科における指導法の改善や高校間での情報交換等を目的として毎年行われています。
 今年度本校は国語科と地歴公民科が指導を受けており、この日はそれぞれで公開授業を実施。国語、地歴公民各3名の教員の授業を参観いただき、それをもとに授業の改善等に向けて協議しました。また、新村校長より本校の状況についても報告し、今後の学校経営等について協議しました。


[平成22年11月17日(水)]
1学年進路講演会が行われました。
 11月17日(水)の7時間目に1年生を対象とした進路講演会が行われました。
 講師にベネッセコーポレーションの田阪真之介様をお招きし、「進路選択」「入試制度」「現状把握」という3つの大きな視点から、1年生から受験に向けてできることなどを説明していただきました。今回はご家庭にもご案内させていただいたところ、平日にもかかわらず多くの保護者の皆様が来校くださいました。
 1年生はこれから個人懇談会(二者・三者懇談)が予定されています。2年次からの文理選択を控え、本格的に受験体制に入ろうとしているところです。後期中間考査も2週間後に迫りました。進路実現に向けて努力を重ねてほしいところです。


[平成22年11月25日(木)]
栄中学校・札苗北中学校のみなさんが来校しました。
 11月25日(木)の午前中に札幌市立栄中学校2学年のみなさん6名が、午後に札苗北中学校2学年のみなさん34名と先生1名が来校しました。(写真上:校長室をたずねる札苗北中学校の生徒のみなさん)
 それぞれ「総合的な学習の時間」での活動として市内の高校を訪問し、その様子などを調べているとのことで、本校にも例年複数の中学校から生徒が来校しています。
 両校とも、まずは北陵高校の特徴の紹介からスタート。スライド画面を使いながら、3ステージ制・2期制など本校のカリキュラム上の特徴、部活動・行事、進路実績までかなり詳しく説明しました。また単位認定や進級・卒業など、中学校にはない高校独自の仕組みについても触れ、高校では「自己責任」が問われるということを感じ取ってもらいました。
 説明の後、それぞれ校舎内を見学しました。特に体育館が2つあることやトレーニングルームが完備されていること、グラウンドが大変広いことに、生徒たちは驚いているようでした。



[平成22年11月26日(金)]
ケータイ安全教室が実施されました。
 11月26日(金)に1年生を対象としたケータイ安全教室が実施されました。
 今回は講師としてNTTドコモの田中真澄様をお迎えし、携帯電話などを利用した「新しいいじめ」の未然防止、また携帯電話に関するトラブルの予防と対処、情報モラルについて説明していただきました。
 「自分だけはだいじょうぶ」と思いがちですが、犯罪に巻き込まれたりネット上に書き込まれた誹謗中傷が原因で子どもが自殺する痛ましい事件が起きるなど、被害は後を絶ちません。生徒には「自分も巻き込まれるかもしれない」という危機意識を持ち、節度ある行動をしてほしいと思います。


[平成22年11月27日(土)]
屯田ジュニアミュージックフェスティバルに参加しました。
 11月27日(土)に、屯田中央中学校体育館を会場として第19回屯田ジュニアミュージックフェスティバルが開催され、本校から合唱部と吹奏楽局が参加しました。この行事は屯田地区青少年育成委員会が主催しているもので、毎年屯田地区の小中高の音楽クラブが一堂に会し、日ごろの練習成果を発表し合っています。今回は第1部6団体、第2部7団体が参加し、北陵高校はそれぞれの部でしめくくりの演奏を担当しました。
 午前中の第1部には、まず合唱部が出演。ドラマ「ゲゲゲの女房」のテーマソングとしてヒットした、いきものがかりの「ありがとう」と、フランスの宗教合唱曲「O sacrum convivium」の2曲を披露し、美しいハーモニーを聴かせてくれました。また屯田中央中学校合唱部との合同合唱による「木を植える」ではそれぞれの持ち味を融合し、大変素晴らしい演奏となりました。
 午後の第2部は新琴似北小学校合奏団を皮切りに吹奏楽などの演奏が続き、北陵高校吹奏楽局が最後に出演。吹奏楽界では昔からの定番曲である「朝鮮民謡の主題による変奏曲」を演奏しました。高校生ならではの重厚な演奏に、会場からはたくさんの拍手をいただきました。
 最後の講評では、「屯田中央中学校合唱部と屯田西小学校コスモス合唱団、及び北陵高校合唱部との合同演奏は、校種を越え地域の学校どうしの結びつきを深めるという点で素晴らしかった」「北陵高校吹奏楽局の演奏は、さすがに圧巻でした」とそれぞれ高く評価されました。