北陵だより第2号/昭和47年12月20日発行


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伝統の創造〜新しい学校にふさわしい中味を
校長


 あっという間に開校後3分の2、開設決定から1年が過ぎました。待望の校地が北区屯田につい先月決まり、去る2日には明年度の募集学級数は8と発表されました。開校したものの校地が決まらないと落ち着かないものです。これでようやく8間口の札幌北陵高校が札幌圏教育界に市民権を得たという感じです。
 それにしても昨年の今頃は大変でした。教頭・事務長と3人で出おくでた生徒募集をどう挽回するか、中学校の協力を得て説明会を開いたり、進路指導の先生方にお願いに出かけたり、幻めいた学校に現実感を持たせるのに大わらわでした。ともかく、古い校舎で186人の生徒、父母の皆様と、名実ともに新しい学校の伝統を創造しようと張り切ってきました。その新しい校舎はこれからつくられるわけです。新校舎の教育、生活の伝統を第1回生の手で作り上げたい、これが私ども教職員、生徒の念願であります。21世紀にふさわしい教育施設、環境を1日も早く創建しなければなりません。そのためにも道民各位ならびに道当局の温かいご理解と強いご支援、ご協力を願ってやみません。
 しかしながら、新しい入れ物に必ず何時もふさわしい中味があるとは限りません。中味は、教師・生徒がつくるもの、ふさわしい中味になるよう努力しなければなりません。開校以来私どもは、中学・高校の断絶をなくし、教師・生徒、生徒同志がイキの通う仲間としての連帯感を養い、生徒の個性の理解、能力の発見を主として体力づくりと学習に取り組んできました。ご家庭では楽しい学校が必ずしも力のある人間を育てないのではないか、という不安を感じているかも知れません。私どもは楽しい雰囲気の中で、主体性・自立心を育て、みずから生活の節度を作り、学校生活の中に個性を生かし、たくましい体力と気力、目的意識と意欲をもって自分の生活をする人間を育てたいと考えて指導をしてきました。入学前と変わった生徒も出てきています。新入生を迎えて伝統づくりの核になれるかどうか、これからの生活にかかっています。3年後を目標に、ご期待にこたえたいと考えています。今後一層のご理解とご協力をお願いする次第であります。

地区別懇談会〜家庭学習・性教育に意見集中
PTA地区懇に93名参加

 高校進学者の増加に伴い高校入学者の質的な多様化が云々され、同時に高校教育全般にわたりその体質改善が叫ばれ、そのあり方が論議されている今日、期待される教育の成果を実現するためには、家庭と学校との密接な協力が重要な意義をもっている。この協力実現の一環として、本校では年度当初から地区別懇談会を計画し、生徒の家庭生活・社会生活についての情報や意見を交換し、その改善向上をはかるとともに、会員相互の連帯感を育てるようにつとめてきました。去る9月21日の学年委員会で検討した結果、実施することが決定され、各地区の世話役のお骨折りにより各会場とも盛会のうちに終了しました。以下各会場で出た主な話題を拾ってみましょう。

学習について(全地区)
 父母の最も関心の高い話題はやはり子供の学習のことであった。たとえば効率のよい勉強法とは何かとか、学習時間の問題、クラブ活動との両立の問題などが話題になった。また進学一辺倒の教育ではなく人間教育を志向すべきだとの意見もあった。一般に中学時代よりも勉強に時間をかけていることがわかった。
 学校の方から生徒それぞれが、自分て到達可能な目標をたてさせて頑張らせることや、授業中心の学習をすることが最も能率のよい勉強方法であることなどが話された。

性教育について(新琴似・琴似・美園)
 現代のように性に関する価値観や風俗が急速に多様化している現在、子供の性に関する望ましい認識がどの程度育てられているかは父母にとってきわめて関心の高い話題である。しかし一般の父母は家庭環境調査にも出ているように、性についてはほとんど話さないか、あるいは少しふれる程度であり、話さない理由には自然におぼえるもの、という理解の上にたっている。父母の中には「大人がくだらないと感じている雑誌に対して、子供の方には案外大事なのではないか」という意見も出され、また「子供が性に対してかなりしっかりした考えを持っているのでびっくりした」と述べた母親もいた。現在、学校では特に性教育を行っていないが、今後は性教育のカリキュラムを作り、視聴覚機器などを活用して指導にあたりたいとの発表があった。
 このことに関連して、養護教諭を是非置いてほしいとの強い要望が出された。

校外生活について(全地区)
 本校の生徒は市内の全域に分布している関係から通学上の問題、非行の問題が話題にのぼった。手稲から汽車通をしている女生徒は疲労度も高いと親はいう。学校の方から「日も短くなるが汽車を降りてから家までに危険な場所はないか」との質問があった。
 また「地下街をうろつく高校生が多いが、高校生の校外指導はどうなっているのか」とか、「高校生に対するユスリやタカリがあると噂に聞くが、うちの生徒にはそんな被害はないでしょうか」等の質問やら、中学時代の友人関係で非行をおかす場合が多いなどの意見が出された。

その他
 女子の制服について冬期間は寒いので考えてほしい。(篠路・北栄・円山)
 文化系クラブはどのような活動をしているか。(学校)
 地区懇談会は非常に良いこころみなので、少なくとも年に1回はもうけてほしい。(篠路)
 読書の習慣がついていないので是非学校で読書指導を。(元町)
など、質問や意見が活発に出された。

(日程と会場)
10月
 23日 元町会館(3名出席)
 24日 篠路出張所(5名出席)
 25日 新琴似会館(9名出席)
 26日 琴似会館(7名出席)
 27日 円山会館(11名出席)
 30日 美園会館(6名出席)
 31日 北栄会館(5名出席)
11月
 1日 藻岩下福祉会館(5名出席)
 2日 学校(15名出席)


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提言
PTA副会長

 本校に於けるPTAは、その発会を含めて今日までの活動は、新設間もないとはいえ、他校のそれにほぼ準じて一応の形式を整えてきたことは、役員各位のご努力もさることながら周知のとおりである。
 さて、本校は新設校であり、すべて創造していかなければならないだけに、先生も生徒も父兄も、伝統を享受するという恩恵がなく、逆説的には不自由さもない。それは自由でもあり限りない可能性を秘めた若者のような未来像があるが、一面非力でもある。
 幸にも先生各位が予想どおりすこぶる意欲的であり行動的であるために、このわずかの間に、教師と生徒の関係は極めて新密度が深く、楽園的なようすと仄聞して、まず第一のラウンドは成果があがりつつあると喜んでいる。
 さて、第二ラウンドはPTAの登場ということになる。他校と異なる我が校のPTAはと肩をいからせるつもりはないが、先般、本校の開校準備の発足以来1年を経て漸く校舎用地が決定されたと伺った。しかし今後校舎の建設にはかなりの時日を要するとも承った。ちなみに明年度開校する新設の市立高校の建設が用地決定とほぼ同時に単年度で完成すると聞くに至っては、その辺の事情に違いがあったにせよ、PTAは単に生徒と共に羨望のまさざしを向けているか、あるいは松下村塾を思う儒者の心境にひたっていてよいのかと思うこと切である。

【寄稿】後援会のうごき
後援会長

 後援会が発足して早くも半年になります。その間、会員各位には日々ご壮健でお過ごしのこととおよろこび申しあげます。
 さて『北陵だより』第2号の発刊にあたり、紙面をお借りして会のその後の経過等を簡単にご報告したいと存じます。
 まず、入会状況については、ほぼ父兄の全員がご加入いただき、協力預金についても予想以上のご賛同がありましたので、7月22日に運営委員会を開いて予算の執行計画を検討、さっそく授業に必要な教材教具・図書等を購入することにしました。現在生徒の勉強に大いに役立っているわけですが、皆さまのご協力に厚くお礼を申し上げます。
 次に、待望久しかった校舎敷地の正式決定に伴い、関係方面にお礼と今後の協力依頼を兼ねた挨拶まわりをいたしましたので、その状況について申し上げます。
 先月24日、校長、事務長、PTA正副会長、後援会正副会長が揃って道教委を訪問、教育長をはじめ関係部課長に挨拶、今後は1日も早く新校舎が完成するようお願いをしてまいりました。午後は地主さんを戸別に訪問してご協力に謝意を表するとともに、屯田・新琴似地区の町内会長さん等に挨拶をしてきました。
 翌25日は、北区役所で区長、土木部長、上水道事業所長、総務課長さん等に会い、道路等の条件整備事業についてお願いをし、さらに北区一円の町内会関係者にも挨拶をいたしてまいりました。
 こえて12月4日には市長、助役ほか関係部局を歴訪して一連の挨拶まわりを終えました。
 なお、道教育長からは「従来の校舎新築は設計に1年、施工に3年、計4年かかるのが普通だ」と聞かされ、区役所でも区全体を考えながら道路整備を進めるとか、敷地が市街化区域外なので水道事業は困難だというように、いずれも前途の多難を思わせる要素ばかりです。しかしながら『子どもたちのために1日も早く立派な校舎を』ということは私たち父母の悲願であります。互いに手をとり合って、側面から『ガッチリ』と協力していきたいものだと考えております。

放任
学年委員長

 入学以来9ヵ月、生徒の皆さんは学校生活にも十分馴れ、落ち着いて勉学にスポーツに、苦しいながらも楽しい日々を送っていることと思います。
 一方親はどうなのだろうか?入学試験期の不安とあせりの何か月……そして許可書を受け取った安堵の気持ち、当時をふりかえってみても嘘のような気持ちさえ持たれるこの頃で、なんとなく平穏無事ののんびりムードでいるのではないだろうか。
 「のどもと過ぎれば、熱さを忘れる」のたとえのように、人間はとかく前後関係を忘れ何事もなかったかのように“ケロリ”としている傾向がありますが、時は確実に流れて、やがてまた1つの壁がやってくるのがはっきりしているのに、実際には何もしないで平々凡々として時の流れを見送っているのは私一人だけだろうか。
 世に言う「教育ママ」「放任」等、親の姿勢を表現する言葉がありますが、これは両極端をさしているのですが、高校ともなれば「教育ママ」的存在よりもむしろ「放任」型に傾くのではないだろうか。私もその一人ですが、子どもに「無字の書を読ませ」「無言の言葉を聞かせる」放任にあらぬ放任型の父母でありたいと、理屈づけて慰めているこの頃です。
 最後に、新設校、1年生のみ、仮校舎等ぬぐいきれない悪条件を背負いながら、私達子弟のために連日努力していただいている先生方に深く感謝申し上げます。

日ごろ思うこと
保護者

 子どもが小学校高学年の頃、学級懇談のあったある日、担任の先生に「お母様方の話から、ご家庭では学業成績向上のために種々ご苦労をなさっている様子がよく解りました。でも私が一番お願いしたいのは、子どもさんが健康をそこねて学校を休むということのないように、気を配って欲しいということです。1日休むと1日はきっと遅れる。勉強のことは私にまかせて下さい。精一杯皆さんの子どもさん達と頑張ります」と言われました。その時受けた感動は今も忘れることはできません。
 それから1年1年学年が上がるにしたがって自分に自信を持ち、何でもいいから他人に誇れることを1つでも身につけて欲しいと願いましたが、何かある度に小学校時代の先生を思い出します。私どもは健康管理が一番大切であり、それを土台として1日1日の積み重ねが何にしても重要なことであると考えて暮らしてまいりました。
 子どもも何回目かの反抗期を送り迎えして、その都度いいにつけ悪いにつけ口ごたえされる度に、私は以前に経験し反省していたにもかかわらず、つい子どもと対で向き合ってしまいます。親はとかく自分の経験や知識から我が子にあぶない橋は渡らせられないとばかり予防線を張ってしまいがちです。少し子どもと距離をおいて失敗の代償も計算に入れ、だまって見守る事も仏陽だとしみじみ感じるこの頃です。


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スクールライフ

(旧校舎の中庭で行われた体育大会・バレーボールの様子)

臨海学校<7月23日〜25日>
 夏休み第1日の7月23日から25日までの2泊3日の予定で、海水浴をかねた臨海学校が積丹半島の神恵内青少年旅行村を利用して実施されました。
 参加人員は、教職員を含めて147名でした。49のテントとバンガローに分宿し、水泳のほか釣りや磯遊び、植物採集や散歩、それに球技などもして、高校生活の楽しい思い出をつくりました。この3日間は、幸いにも晴天に恵まれ、思うそんぶん肌を日に焼くことができました。
 虫に刺されたり、目をはらした生徒が1、2名出たほかは事故らしい事故もなく、全員無事25日午後4時半札幌駅に着きました。

秋の遠足<8月9日>
 10月初旬の集中豪雨で実施が危ぶまれていた秋の遠足は、前日までの悪天候がうそのように晴れ上がった秋空のもとで、定山渓沿線十五島公園と、支笏湖樽前山で行われました。午前9時、4台のバスに分乗し、1組は十五島公園へ、2・3・4組は樽前山にむけ出発。
 十五島公園は、ちょうど紅葉の季節。秋日和のもと、グループごとに腕をふるったジンギスカン、カレーライスに舌つづみをうち、若い歌声が夕刻まで豊平川の渓流にこだましていました。
 一方、樽前山に向かったほかの3組は、前日までの豪雨により登山道の決壊も心配され、当初は7合目から山腹を大きく迂回するコースを、最も易しい一般向けコースに変更し、午前10時登山開始。途中尾根を吹き抜ける冷たい風と、濃いガスにみまわれたが、45分ほどで山頂につきました。
 麓からは全容を見せていた樽前山も、変わりやすい山の天気で、山頂は濃いガスとかなりの低温。ガスがかからなければ、眼下に支笏湖と、遥かに勇払の原野を望むことができるのに……。残念がる生徒の声も聞かれました。
 登山経験の少ない生徒の中には軽装が目立ち、長時間山頂に留まることもできず、間もなく下山開始。午後12時半、全員無事7号目につき、樽前登山は終わりました。

校内体育大会<10月16日〜28日>
 2学期の中間テストが終わったあと、1週間の練習期間を置いて10月16日から校内体育大会が行われました。各クラスの出場選手は、早朝や放課後の練習で鍛えた技と、チームワークとをもって大会に臨みました。熱戦また熱戦。結果は男子は3組、女子は1組がそれぞれ優勝をかち得ました。
 春にはバスケットボールと卓球、今回はバレーボールでしたが、春にくらべると技術だけでなくクラスの応援やチームワークも一段とよくなっていました。
 10月28日には、女子優勝チームの1組の挑戦を受けて、校長をリーダーとする教職員チームが彼女たちと対戦しました。校長・教頭のファイトが生徒たちより勝り、先生方の奮闘もあって、2対1で教職員チームが勝利をひぎり、大会の幕は閉じました。

文化講演会<11月7日>
 読書週間にちなむ校内行事として、文化講演会を行いました。講師には、元道教育長二本木先生をお迎えし、「青年と読書」と題して、約1時間半にわたり青年期における読書の大切さについてお話していただきました。先生の豊かな経験をおりまぜたユーモアあふれるお話でした。現代は映像文化氾濫の時代です。それを反映してか、最近の高校生はじっくりと読書する習慣に欠けているようです。そして、今の時代ほど、ほんものの文学、音楽、芸術に素直に感動できる豊かな感受性が必要な時はないのです。
 この読書週間を機に、家庭や学校や社会でこのことを考えてみることも、意味のあることだと思います。

精神衛生講演会<11月29日>
 札幌医大高橋教授をお迎えして、「青年期の精神衛生と性教育」と題して専門的な立場からやさしく、約1時間にわたってお話をしていただきました。中でも大脳辺縁系の働きやストレス解消法、性に関する男女の発動の違いなど有益な内容ばかりでした。

教員室profile プロフィール
 (この項目は掲載いたしません。)


[北陵だより第2号 4ページ]

生徒会設立準備委員会〜新執行部の年度内成立をめどに


 生徒会はどうなっているのだろうか?と心配されている父母の方も多いと思います。
 北陵高校生徒会設立への経過をお知らせします。
《4月》
・宿泊研修における学年テーマ『生徒会は必要か』
・ロングホームルーム学年テーマ『生徒会について』討議
《5月》
・ロングホームルーム学年テーマ『どのようにして生徒会をつくるか』
・ホームルーム代表会議を続ける
《6月》
・生徒会設立準備委員会を組織することを決定
・生徒会設立準備委員選出(各クラスから)(以下「委員会」)
・委員会の組織の健闘
・委員会の任務と仕事内容について
・生徒会組織、規約の原々案の作製
・他校生徒会実態調査
・予算作成(委員会資金)
・選挙管理委員会の仕事
《8月》
・他校生徒会アンケート発想(46校)
・2学期準備委員会の行事日程の決定
《9月》
・委員会の組織再編成
・他校アンケート集計、生徒手帖分析、資料づくり
《10月》
・委員会予算作成
・校内アンケート実施
《11月》
・委員会予算について(父母に報告)
・校内アンケート集計発表、ホームルーム討議
・『準備委員会だより』発行
《12月》
・他校生徒会アンケート集計発表
・他校生徒手帳資料づくり完了

 冬休み中は何日間か登校し、原々案の作成に入りたいと思っております。

運動クラブの活躍
新人戦の結果

 2学期に入り、高体連(高校体育連盟)は新人戦のシーズン。夏のインターハイでは全員1年生、初出場というハンディにもめげず気力で出場した本校の各運動部も、秋の新人戦では夏休みのハードトレーニングの結果などを十分に発揮し、既設校の選手に劣らぬ活躍をしました。
 『参加する』チームから『出たからには勝つ』チームへを合言葉に、今日も体育館は若いエネルギーでいっぱいです。
 おもな試合の結果は次の通り。
▼サッカー部
 1回戦 北陵高 2―3 旭丘高 (9月15日 月寒高)
▼硬式庭球部(女子)
 1回戦 北陵高 1―2 東高
 敗復戦 北陵高 2―1 北高
  この結果北陵高は5位決定 (9月31日 西高)
▼バレーボール部(男子)
 北陵高 2―0 北海高
 北陵高 2―0 経済高
 北陵高 0―2 開成高
 北陵高 0―2 恵庭南高
  この結果ブロックリーグ3位 (11月23日 北海高)
▼卓球部(男子団体)
 北陵高 4―0 恵庭南高
 北陵高 4―0 開成高
 北陵高 1―4 北高
 北陵高 2―4 光星高
 北陵高 4―0 創成高
 北陵高 1―4 千歳高
  この結果ブロックリーグ3位 (10月29日 創成高)
▼ハンドボール部(男子)
 北陵高 9―25 札商高
 北陵高 14―6 月寒高
 北陵高 15―11 札南高
  この結果ブロックリーグ3位 (10月15日 札南高)

英語弁論大会・AFS選考会
 札幌市とアメリカオレゴン州ポートランド市との姉妹提携を記念して、毎年行われている英語弁論大会は、市内の高校から13名が参加し、11月11日市民会館で行われました。この大会に本校生徒が参加し、『Can you say "Hai" with a willing heart?』をテーマに熱弁をふるいましたが、初めての出場でもあり、残念ながら入賞はできませんでした。
 一方、11月1日、道庁赤レンガではAFS(アメリカン・フィールド・サービス)主催による、日本の高校生をアメリカへ留学(1年間民宿)させるための選考会が行われ、市内の高校生90名の中に本校からも4名が参加、難関に挑戦したが残念ながら選にもれました。今後の活躍を期待したいのものです。

3学期のおもな行事
 1月16日 始業式、実力テスト
 1月28日 旺文社実力テスト
 1月31日 スキー授業
 2月6日 スキー授業
 2月14日 スキー授業
 3月6日〜7日 入学者選抜学力検査
 3月12日〜14日 学年末考査
 3月24日 終業式

編集後記
 晩秋のうす氷の張っている田の畦に立ちながら、校地にきまった広々とした田園に眼をやると、手稲のいただきが間近にそびえ、教室の窓から石狩平野を望む生徒の元気な声が聞こえてくるような錯覚をおぼえる。
 学校の建設地としてはまたとない良い場所を選んでくれたものと感謝せずにはいられない。

 師走の声をきいて何かと気ぜわしい頃になってから、あちこちに原稿をしかもごく短期日にお願いし、各方面に多大なご迷惑をおかけしました。お蔭さまで第2号は活版印刷でおとどけすることができました。
 今回は何といっても、生徒諸君はもとより父母各位も待望の校地の決定、および校舎建築のあらましを特集版としてまとめることができ、よろこびいっぱいです。

 最後に原稿をお寄せいただいた方々に対して、この紙面をかりて厚くお礼申しあげます。
 来るべき年が皆さまにとって幸多からんことを祈りあげます。


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