北陵だより第7号/昭和48年12月20日発行


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全国高P連大会に参加して
PTA副会長

 8月22日から3日間、第23回全国大会が青森市で開催されました。
 札幌はそろそろ秋風も吹こうというのに、青森はまだ暑く、会場の市民会館はクーラーがないため氷柱が数か所に見られました。市民会館前の広場には、8月3日から行われた青森の年中行事の「ねぶた祭」で受賞したねぶたが展示されておりました。大会の参加者は沖縄を含め約2,000名の参加で、全体集会の後4つの分科会に分かれ協議されました。
 本校は第2分科会で「高校生に対する家庭教育、特に性教育に対し親は如何にあるべきか」に参加しました。8名の提案者によっていろいろな実例、データ等が話されましたが、非常に幅が広くむずかしい問題だけに、480名の会員も不安と心配の気持ちで熱心に聞き入っておりました。その中の主なものは、
・家庭教育
 教える事より、育てる事に重点をおき、共有、協育、強育(意志の強い)、この3点の「今日育」であってほしい。
・性教育
 週刊誌による刺激が強すぎる。正しい生理知識、正しい性モラル、正しい情操、家庭教育の中の性教育は守りの立場から今や攻めの教育が必要だと思う。
・家庭教育に対する親の使命
 社会に出るための指導
 父親の使命は態度で
 家庭に於ける生活の場を知らせる
 以上ですが、特に性教育はPTAだけでなく社会全体で考えなければならない課題だと思います。分科会は3時間程で終わり、質疑の時間が十分になかったことを残念に思いました。

PTAの動き
 10月19日(金)、1・2年合同の学年委員会が開催され、黒田・高棹両学年委員長の司会のもとで今年度の地区別懇談会についてその要領が検討され、11月19日から26日の間に9会場で実施されることに決定をみた。また10月30日(水)にはPTA後援会合同の運営委員会が行われ、新校舎建築工事の早期完成運動の進め方や内部設備の整備促進について関係方面に強力に働きかける協力要請がなされた。

体育系部活動父母懇談会
 部活動も軌道にのり、高体連大会では各部とも相当の成果をあげ、全校の期待にこたえた。
 これを機に、今後とも家庭の理解と協力をえて、部活動の活発化を図り、本校教育の基礎固めに役立てるべく、9月6日、体育系部活動者の父母懇談会を開催、45名の参加をえた。
 校長から「健康な身体・健康な精神」と題して挨拶があり、係から学力追跡調査結果の発表、英数国の3教科の効果的学習法の説明がなされた。その後、部別懇談、活動見学で閉会した。
 懇談の席上、学習とスポーツは両立するのか、疲労と睡眠時間の関係は、練習時間と帰宅時刻等の問題点が出され、相互に理解を深めて散会となった。

話のひろば
娘と私

保護者

 わが家は娘ばかりなので必然的に父親の私は話題の中に入れて貰えない。しかし娘達も要領がよく、自分達の欲しい物がある時は側に寄ってきてはなれない。そういう時はなんとも云えない嬉しい気分になる。またそんな時、勉強とか生活態度について苦言を呈すると「はい、お父さま」という声が返ってくる。しかし実行の段階になると一週間か10日程度で終わってしまうが、親馬鹿で再三に亘ってその手を使われるのがいつわらざる現状である。
 中学校は5分もかからぬ近いところにあるので、帰校の時など友達といろいろな話などがあっただろうに、それも充分できないままに帰宅となったが、高校に通学するようになってからはその悩みは解消されたのか、帰宅してから先生の事、友達の事など色々話してくれる。しかし逆に街の中を通学するので、先日の地区懇談会でも話したが、帰宅時刻が遅くなると心配する昨今でもある。
 末娘の中学生は北陵の服はカッコいいな、私も北陵にするかな等といっているが、勉強もしないでそんなこと決められないだろうというと、高1の次女は「あんたなんかきたら、うんといじめてやるから」などといい争ったりしているが、わが校の服装は斬新な服装で、娘がリボンをする時などつい見とれてしまう。
 先日の地区懇談会で、生徒のアンケートを見せて頂いたが、わが家の娘達をそのまま見せつけられたようで赤面した次第である。
 早速、娘達にその話をしてハッパをかけようとしたが、高3の長女は「今頃そんなこといったって遅い」といい、高1の次女は自分自身の事なのか黙して語らず、中学の末娘は「フフン」であった。だが無関心を装っているものの、効果はてき面で、3人3様であるがテスト期を迎えた事もあるだろうが、それぞれ頑張っているようである。しかしそれも何時まで続くのかと心配もしている今日この頃である。

ゆりの木
▼本号から時評的な欄をもうけることになった。その名称を現在の仮校舎の中庭にある樹にちなんで「ユリノキ」と命名した。
▼ユリノキは北米原産の街路樹で日本各地に植えられているようである。札幌でも大通りにあるのを生徒が見つけてきてくれた。ユリノキはモクレン科の樹木であるが、コブシやモクレンのような派手さは見られないが、長い柄のある美しい葉を一杯につける。この木がこれだけの大きさになるのにはかなりの年数が必要だったであろう。出来れば私達がこの校舎を去る時に公害の少ない屯田の新校舎の庭に移し植え、生徒によき木陰を与えたいものである。
▼授業を担当しているある教室の黒板に、授業変更1時間目英語、2時間目吟味・・・と書かれていた。「たしか2時間目数学なのに」と再び読み返してみると“吟味”とは自分に対するあだ名なのだ。北陵高校にきえてやっと自分も一人前になったのだ。あだ名に恥じないようこれからもがんばらなくちゃ。
▼ブランコはブランコの心(振動数)をもっており、それと同じ刺激を与えるとき、もっとも激しく振動する。これを共振というが、学校における生徒とのつながりも同じだと思う。生徒の個性、特性をよく知り、愛情をもって忍耐強く育ててこそ最大の効果をうむものと信ずる。はたして自分は生徒と共振している日々であろうか。


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クラブ紹介
囲碁



 10月からスタートした必修クラブも8週目をむかえ、各クラブとも軌道にのって来た感がある。
 石の打つ場所は「線と線の交点」です。と、まったくの基本ルールから始まった囲碁クラブも「アタリ」「シチョウ」などの言葉もすっかり板につき、その上達ぶりは目を見張るはかりである。
 この頃は、正規の19路盤で、布石から終局、地の計算までも出来るようになり、一日も早く父親を負かすようになりたいと張り切っている女生徒もいる。
 高校在学中に是非初段の免状をと、研究熱心なグループも誕生。水曜日の午後は石音も高く、楽しい雰囲気の活動が続いている。

家庭教育シリーズ(3)
世界青年意識調査と日本の母親

校長

 過日、総理府から日・米・英・西独・仏など、11か国の青年たちの意識調査の結果が発表になった。この中から日本の青年が、その母親をどう思っているかを探ってみた。
◇親は重荷か?
 この調査の中で「親が子どもの将来に過大な期待をもつ」と思っている青年は、先進国の中では日・瑞・米・英・瑞典の順で、日本は瑞に比べ10%近くも多く、米は日本の半分くらいである。明治維新当時の日本の親がそうであったように、印度など発展途上国は何れも日本より多いのは当然であろうが、先進国の中で一番多いということは、まだ意識構造としては後進的要素が強いといえようか。核家族が進み、子どもの数が少なく、しかも生活の機械化により母親が家事から解放され、時間的余裕の文だけ少ない子どもに接することが多くなった。その結果、母親から寄せられる期待を過大と受け取っているのではないだろうか。

◇母親にも自身の生きる目的を持たせたい
 「母親自信にもっと趣味や楽しみをもってほしい」は、日本が85%、米が72%、英が70%、西独は一番少なく41%である。「母親に自分自身の生きる目的をもたせたい」は、日本が74%、米が60%で、あとは50%台。「母親に家の外のこと(芸術・政治・社会問題)に関心をもってもらいたい」というのも日本が最高である。
 以上のことは、社会的地位が低く、家庭に従属している日本の母親に同情しているとみられる反面、親の過大な圧力を自分以外に向けたいと思っているとも考えられないだろうか。

◇青年の意識の中の母親の役割
 日本経済新聞「私の履歴書」の中に出てくる昔の母親をみると、あれをやれ、これをやれと口数多くなかった。日本は貧しかったし、子どもも多く、平常そんなに子どもにかまっていられなかったのだろう。また、全体に<学>はなかったが、それにかわるものとして、明確な形ではないが、信念・信仰みたいなものがあって、毅然とするところがあった。こうした母親の姿をみながら、青年は、母親のために、母親を幸せにするために、立派な人になろうと決意し努力した。意欲の原動力が母親であったように思う。
 母親の生きる姿が、子どもの意欲の原動力であってほしいと、願うものである。

教員室profile プロフィール
 この項目は掲載いたしません。

冬期間の服装について
生徒指導部

 冬期間は女子の保健衛生(下半身の防寒)について、次の点にご注意下さい。
 方法として、厚めのストッキングをはくか、またはストッキングを2枚はく方が効果的であり、さらにタイツをはいて、制服と同色のスラックスをはいた方が、防寒上より効果的です。
 膝下のハイソックスは、防寒効果が少なく、外見上もよくないので、着用させない方がよいでしょう。

3学期の主な行事
1月
 16日 始業式、実力テスト
2月
 3日 旺文社高1・2テスト
 5日 読書会
 25日 生徒総会
3月
 6日〜7日 入学者選抜学力検査
 12日・14日 学年末考査
 16日 合格者発表
 23日 終業式


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見学旅行
歴史をこの眼に

2学年主任



 10月21日午前9時2分札幌駅発。26日午後9時12分札幌駅着。5泊6日、正味まる5日と12時間10分の行程で見学旅行を実施しました。
 見学旅行のねらいは文字通りもっぱら見て学ぶところにあります。従って、目標は札幌にいては見られないものを見るというところに置きました。政治や経済にかかわる部分を省いて、文化、特に歴史の重みを感じさせるものに重点を置いたゆえんです。
 10月22日午前10時13分、京都駅着。比較的評判の良かった清水寺や二条城、それに皆の期待を全く裏切ってしまった金閣寺などを含めて、京都の町をさらりと見てまわりました。金閣寺の不評は、写真のおかげでイメージが固定化されてしまったせいでしょうか、それともカラーテレビの色彩感覚になじんでしまったせいでしょうか。
 翌23日。奈良への遠出。東大寺の大きさが皆の眼を惹きつけたようでした。やはり大きいことはいいようです。それから、三重塔とお坊さんの話がよかった薬師寺が好評でした。
 24日。比叡山、大原、奥嵯峨と3方面へわかれて出かけました。比叡山コースの根本中堂では「北陵高校の生徒さんは精神の集中力がある」とほめられて好い気分になっていました。大原コースでは三千院に代表されるしっとり落ち着いた雰囲気が好評でしたし、奥嵯峨コースでは足で京都の古典情緒をじっくり味わえたことが良かったようです。
 25日。グループ見学。各自の計画に従って京都を歩き(食べ?)まわりました。
 リクライニングシートや駅弁の不評はあったにしても、大部分の生徒は「行ってよかった」と思っておりますし、係の生徒もよく働きましたし、まずは上出来の見学旅行でありました。

見学旅行の思い出
2年生女子

 薬師寺の東塔を見た。日本美術に興味を持ち、美術に関する本をめくっていたとき、見つけた東塔と水煙。あの時の衝撃よりもっと強い感動がわきあがった。何と素晴らしい透彫の水煙、そして天人の躍動美。下からはもちろん見えないが、私の目にはみごとな水煙がうきあがった。笛を吹く天人、合掌する天人、目頭の熱くなる思いだった。
 寺僧のお話に、「昔の人達の力が集まって、この三重塔ができた。情熱によって薬師寺の東塔はできた」と言っておられた。その時はじめて私に、塔の息づかいが聞こえた。私は美しさこそ認めてはいたが、古人の労苦のほどは考えてもみなかったからである。古人の情熱と美的感覚がなければ、あれほど美しい塔はできなかったのだと確信した。
 今回の見学旅行の目的を、まず東塔においたのには、間違いはなかったと思った。歩きながら私はとうとうを振り返り振り返り、水煙を仰ぎ見ながら「また、訪れよう」と思いさえした。だが、これと同じくらい期待していた、中宮寺の弥勒仏が見られなかったのが、いかにも悔しかった。
 5泊6日の長途の旅行で、特に心に残っていると言えば、このことくらいだ。今思えば、あそこにもここにもと思うばかり。そして結局、何を得てきたかという疑問に突き当たる。
 東塔の美しさとともに、友情のありがたさを知った。具合が悪くなってしまった私に、友人が何回も部屋に見舞ってくれた。外出した友達は、元気をだしなさいとさし入れしてもくれた。バスの中では、隣の人がやさしくしてくれた。健康で札幌におれば、気づかないであろうやさしさが、奈良や京都の美しさにそえて、人の心までがやさしく美しく感じられた。
 私には薬師寺の東塔と、友達のやさしさが、一生の思い出となるだろう。

見学旅行のアンケートから
1 見学旅行に何を期待しましたか。
 イ 人間関係を育てる 22人
 ロ 古都の味覚に親しむ 15人
 ハ 日本の伝統にふれる 5人
 ニ 仏像・寺院を観る 5人

2 見学旅行で何を学びましたか。
 イ 昔の人の技術の高さ 12人
 ロ 古都の歴史について 11人
 ハ 団体行動の難しさ 11人
 ニ 友人の大切さ 8人

3 見学コースはどうでしたか。
(1)京都半日コース(二条城など)
 A よかった 39%
 B よくなかった 10%
 C 普通 51%
(2)奈良コース(法隆寺など)
 A よかった 55%
 B よくなかった 6%
 C 普通 39%
(3)比叡山コース(延暦寺など)
 A よかった 71%
 B よくなかった 3%
 C 普通 26%
(4)大原コース(三千院など)
 A よかった 61%
 B よくなかった 6%
 C 普通 33%
(5)奥嵯峨コース(神護寺など)
 A よかった 77%
 B よくなかった 6%
 C 普通 18%
(6)グループ見学
 A よかった 73%
 B よくなかった 20%
 C 普通 7%

4 旅行心得の基準について
 A 適切 73%
 B 不適切 29%
 C 普通38%

5 生徒の評判のよかった所
 イ 東大寺 37人
 ロ 清水寺・二条城 23人
 ハ 三十三間堂 24人
 ニ 薬師寺 21人

地理巡検行われる
 紅葉の季節も終わろうとする10月末(22〜26日)、1年生は本校ではじめての地理巡検を行った。この巡検は、日頃の教室中心の学習から野外に出て、生徒の目で郷土札幌の自然、社会現象などを具体的に観察することを目的としており、地理学習の中では大切な学習である。
 今年の巡検コースは、偕楽園跡、石山通り、藻岩山、真駒内団地、流通センター、苗穂、丘珠空港、麻生団地、茨戸、新校舎建築地、屯田団地、琴似屯田兵屋などがそのおもなものである。残念ながら気まぐれな晩秋の雨にあたり、一部を短縮したクラスもあったが、約100粁、5時間の野外学習では、郷土先人の生活をしのび、明日に伸びる札幌の姿を生徒の目で確かめるなど、厳しい日程の中にも楽しい巡検であった。また、新校舎建築地では、しだいに形づくられてきた新しい学校を目の前にして、期待に胸をふくらませていた。
 若い生徒の目にうつった郷土の姿はどのようなものだったのか。レポートの作成をいそいでいる。

芸術鑑賞会催される
 秋の文化行事の一環として、11月1日厚生年金会館ホールにおいて、札幌交響楽団による演奏を全校鑑賞しました。
 指揮者の解説によって、日本民謡の主題による『管弦楽入門』にはじまる全4曲を、約1時間堪能しました。日頃生演奏に接することの少ない生徒達にとっては、たいへんよい機会でした。


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第1回北陵祭開催される
統一テーマ『今はばたくとき』



 第1回「北陵祭」は、幾多の困難を克服しながら、9月25日〜27日まで、3日間にわたり実施された。7月、各クラス文化委員、実行委員各2名による48名の合同委員会が結成され、趣旨・目的・細案が精力的に検討された。その結果、(1)全員参加、(2)連帯感及び親睦、(3)学校の基礎造り、(4)生活の再認識の4点が確認され、クラスにおいて承認された。
 ところが、具体的な実施内容日程などの検討に入って、HRから異議が続出したのと、全体の盛り上がりがなく、一時は実施が危ぶまれる状態となった。しかし、実行委員会の粘り強い取り組みと、生徒全体の危機意識とが相まって、「今はばたくとき」というテーマに結実した。次に各催しを紹介すると……。

前夜祭
 25日午後5時、中庭においてファンファーレが高鳴る中で開祭宣言がなされた。
 校長、生徒会長、北陵祭実行委員長の各挨拶のあと、シンボル塔を囲み、ヤングソング、フォークダンスと、2時間余り歌いかつ踊り、青春を謳歌した。
 また、各クラスの趣向になる行燈に火が入り、会場全体に一段を興を添えた。

シンポジウム
 26日9時、「外国人から見た日本」というテーマのもとで、体育館に全員が集合し行われた。
 印度・韓国・ブラジルから、北大で学ぶ留学生3名を招待し、シンポジウムは始まった。各招待者から自国の紹介、日本についての感想が話され、生徒からも熱心な質問が出された。韓国の李さんが「日本の文化は圧縮されたものだ」という感想は、何か考えさせられるものがあった。

展示
 9月26日・27日の2日間、部・同好会・個人による展示があった。各展示には日頃の成果があらわれ、北陵祭をにぎわせていたようである。特に個人展には、校長夫妻の作品も展示され花をそえていた。投票により審査が行われ、展示会場部門では美術部が、個人展示会場では谷川先生、田村先生がそれぞれ受賞した。

ステージ発表
 9月26日、27日の両日、体育館ステージでクラス寸劇、フォークソング、柔道部による型と得意技、演劇部の発表、合唱コンクール等が開催された。合唱コンクールは、最優秀賞に1年4組が決定し、トロフィーが渡された。

臨海学校
 昨年に引き続き7月27日・28日の両日から、3泊4日の日程で神恵内青少年旅行村において実施された。参加人員は、生徒約400名と教職員の大半が参加した。
 今回は予約バスが反古になり、輸送計画が大きく狂い心配され、実施も危ぶまれた。が、父母のご協力により汽車、バスの確保ができ、6班編成によりようやく完遂することができた。
 現地においては、海水浴のほか釣りや磯遊び、植物採集や散歩など、楽しい毎日であった。27日、キャンプファイヤーが計画され、青春を高らかに歌うとともにダンスに興じ一夕を過ごした。
 滞在中、集中的な雨に降られてテントを移動したり、ヘビが出没しかまれるなどのハプニングがあったものの、体力づくりはもとより、生徒と教師の結束を強め、生徒同志の友情・協調精神を深めるなど意義は大きかった。
 また、生徒の規律、生活も立派であり、村人の間でも昨年につづき評判が良かった。

編集後記
▼外には白いものがちらつき、一方、物価の異常な値上がり、物不足など<寒さ>が身に沁みる昨今、皆様方にはいかがお過ごしでしょうか。
▼本号では「新校舎建設状況」を取り上げましたが、物価高や物不足が工事の進捗を妨げはしないかと気になります。
▼編集委員とは名ばかりで、本号もまた、先生方のお力にすっかり<おんぶ>することになりました、先生方の常々のご努力に心から謝意を表します。
▼<見送りし仕事の山や年の暮れ>あわただしい年の瀬にようやく北陵だよりをお渡しするところまでこぎつけました。今回は新校舎問題に始まり、新校舎問題に終った感があります。10月に、1年生の地理巡検が行われましたが、藻岩高校と本校との建設進行状況をみて、本校建設の早期完成を道教委へ電話でお願いするというほほえましいこともおこっています。
▼また、本号は久方ぶりで編集委員として父母が参加されました。これは、北陵だよりの歴史にとって、非常に重要なことです。
▼父母編集委員のお力により、北陵だよりがますます充実することを念じて、編集後記に代えさせていただきます。